紅白幕とは?紅白幕を使う意味と活躍シーン
目次
「紅白」が縁起のいい色とされる由来と歴史
紅白幕に使われている「紅白」の組み合わせは、日本において昔から縁起のいい色とされています。また、相対する色の組み合わせから、紅白戦などの対抗戦にもよく使われます。ここでは、紅白が縁起がよいとされる理由と歴史を紹介します。
「紅白」はなぜ縁起がいいのか
紅白が縁起がいいとされる理由は、赤と白という配色にあります。「赤」は赤ちゃんや出生を、「白」は死や別れを意味しており、この二つの組み合わせが「人生」や「人の一生」を表しているとされています。そのため、人生の晴れの舞台において使われることが多くなり、縁起が良い色として定着したようです。 他にも、花嫁の衣装やお祝い事にお赤飯を食べていたことが由来になっているという説もあります。
「赤白」ではなく「紅白」の漢字を使う理由
紅白幕に「赤」ではなく「紅」という漢字を使うのは、赤が縁起の悪い言葉に使われることもあるためです。赤は漢語では「せき」と音読みし、「赤裸々」や「赤貧」といった熟語の中で使われています。これらの熟語は「裸」や「むき出し」という意味を持つため、赤を避けて紅が使われるようになったと言われています。
紅白幕が使われ始めたのは昭和初期頃
「紅白」という配色自体の由来は古く、源平合戦において赤旗と白旗に分かれて戦ったことを由来とする説が有力です。一方で、紅白幕としての歴史は比較的浅く、諸説ありますが使われ始めたのは昭和初期頃ではないかと言われています。入学式や卒業式、結婚式など、戦後にさまざまなお祝い事を行う機会が増え、縁起のいい場所にあわせて紅白幕を使用するようになったと思われます。
紅白幕が使用されるシーン
現代で紅白幕が使われているシーンをご紹介します。
卒業式や入学式、入社式などの式典
紅白幕は新しい始まりや門出を祝う意味で、学校の入学式や卒業式、企業の入社式などに使用されます。会場の壁を紅白幕で囲うだけでなく、マイクに結ぶリボンや「入学おめでとう」「卒業おめでとう」などの垂れ幕などにも紅白が使用されることが多いです。
地鎮祭や竣工式
地鎮祭とは、建物を建てる際に行われ、基礎工事をする前に土地の神様を祭って、これからの工事の無事を祈る儀式です。 地鎮祭では、その土地を利用することを祝うという意味で紅白幕が使われます。
竣工式は、建物が完成し無事竣工したことを祝う目的や、完成した建物を披露して感謝の意味を込める目的で行われます。めでたい場のため、竣工式でも紅白幕がよく使われています。
お祭りやイベント
お祭りやイベントごとにも紅白幕は使われます。
バーゲンやキャンペーンなどの販促の場では、お客様に日頃の感謝の気持ちを込める意味や、会場を華やかに盛り上げる装飾として紅白幕が使われます。
また、夏のお祭りやお正月といった各季節の行事にも紅白幕は使われています。
お正月は新年の祝賀とともに新しい1年のスタートとして紅白の演出をされることが多いので、紅白幕も活躍します。
知っておきたい「紅白」以外の幕について
紅白幕以外にも、他の配色で作られた意味の異なる幕がありますので、ご紹介します。
浅黄幕(あさぎまく)
浅黄幕とは、青と白の配色になっている幕のことです。浅黄幕の意味は「神様が来る場所」とも言われ、神聖な場所を示す幕とされています。 地鎮祭や上棟式などの神事で使用されることが多く、勝手に立ち入ることができない場面で使われることも浅黄幕の特徴です。紅白幕はお祝い事、浅黄幕は忌事などの神事という場面で使い分けられます。
鯨幕(くじらまく)
鯨幕は白と黒の配色で、主にお通夜や葬儀で見かけることが多い幕です。歴史は古く江戸時代から明治時代頃まで遡り、西洋文化の影響を受けて弔事において「黒」が死や葬儀を意味するようになりました。 お祝い事で使う紅白とは相反するシーンでの用途となります。
定式幕(じょうしきまく)
定式幕は、黒、柿色、萌葱色の3色に染めた引幕です。主に歌舞伎や落語界などの幕開きや終幕の時に使われる幕です。 定式幕の由来は江戸時代に「江戸三座」と言われる中村屋・市村座・森田座の芝居小屋だけに許されていた名誉ある引幕でした。お祝い事で使用する紅白幕とは違い、定式幕は伝統ある舞台効果に重要なものとされています。
まとめ
縁起がいいとされる紅白幕は、使われるシーンのいずれにおいてもお祝いや感謝などの気持ちが込められています。イベントや式典、お祭り、キャンペーンなどの運営や企画をされる際には、装飾として紅白幕を検討してみるとよいでしょう。
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