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シルク印刷のメリット・デメリットとは?シルク印刷の活用例も紹介!

シルク印刷のメリット・デメリットとは?シルク印刷の活用例も紹介!

シルク印刷は数多くある印刷方法の1つで、ノベルティや販促グッズ、アート作品といった身の回りのさまざまなものに用いられています。

この記事では、シルク印刷とはどのような仕組みの印刷方法なのか、シルク印刷のメリット・デメリットと併せて解説しています。また、具体的なシルク印刷の活用例についてもご紹介しているので、作りたいアイテムや表現したいデザインにシルク印刷が適しているかどうかの参考にしてみてください。

シルク印刷とは

シルク印刷は、スクリーンと呼ばれる版板にインクを刷り込み、版板の下に置いた紙や布にデザインを印刷するという仕組みです。スクリーンには小さな穴(孔)が開いており、上からインクを乗せると穴(孔)からインクが通過して印刷されます。複数の色を使って印刷したい場合、色の数だけ版板を準備して印刷する必要があります。

シルク印刷の版板には、かつてシルク(絹)が使われていました。そのため、シルクスクリーン印刷や、版板に穴(孔)を開けることから孔版印刷とも呼ばれています。シルクでは耐久性が低くコストが割高になってしまう傾向にあるため、現在ではポリエステルやナイロンといった樹脂でスクリーンが作られています。

シルク印刷のメリット

シルク印刷にはどのようなメリットがあるのでしょうか。メリットについて3つご紹介します。

大量生産に向いている

1つ目のメリットは、大量生産に向いている点です。

先ほどもお伝えしたように、シルク印刷には色ごとに版板が必要です。1枚印刷した場合も10枚印刷した場合でも、必要となる版板の枚数は同じです。つまり、ロット数が多いと同じ版板を使って大量に印刷をすることになるため、初期コストが下がるということになります。

また、印刷に使用する色数を減らすことで版板自体の数を減らし、初期コストを抑えるという方法もあります。

インクの耐久性が高い

2つ目のメリットは、インクの耐久性が高い点です。

シルク印刷は、紙や布などをインクで染めるのではなく、媒体にインクを乗せて熱で焼き付けて、乾かすことで定着させています。そのため、インクの色落ちや変色がしづらいという特徴があります。濡れてもインクが溶けたりすることはなく、印刷当初の鮮やかな色を保つことができるため、着用と洗濯を繰り返すTシャツなどにもシルク印刷はおすすめです。

印刷できる素材の幅が広い

3つ目のメリットは、印刷できる素材の幅が広い点です。

シルク印刷は、紙や布などの素材だけでなく、ガラスや陶器、金属やプラスチックといったさまざまな素材に印刷を施すことが可能です。平面はもちろんですが、例えば、マグカップのような曲面に対しても問題なくデザインを印刷することができます。そのため、ノベルティやグッズに使われることが多い印刷方法だと言えるでしょう。具体的にどのようなものに印刷できるかは、下記の「シルク印刷の活用例」としてご紹介します。

シルク印刷のデメリット

続いて、シルク印刷のデメリットについても3つご紹介します。

小ロットの場合割高になる

1つ目のデメリットは、小ロットの場合は割高になってしまうという点です。

1つ目にご紹介したメリットと通じる部分ですが、シルク印刷は色ごとに版板を用意しなければならず、何枚印刷しても必要な版板の数は同じです。たくさん印刷すれば初期コストが下がりますが、小ロットの場合は逆に割高になってしまいます。

一度にたくさんの印刷物を作成する場合、あるいは定期的に同じデザインの印刷物を注文する計画がある場合は、印刷コストを抑えることができるでしょう。しかし、そうでなければコストが高くなる可能性があるため、注意が必要です。

印刷に時間がかかる

2つ目のデメリットは、印刷に時間がかかってしまう点です。

シルク印刷は、印刷したい媒体にインクを乗せて熱で焼き付けるようにして、乾かすことで定着させる仕組みです。版板を作成する時間に加えてインクを乾かすための時間が必要であり、その分印刷に時間がかかります。たくさん印刷物を作りたい場合は、スケジュールに余裕を持って注文することをおすすめします。

多色刷りに向いていない

3つ目のデメリットは、多色刷りに不向きな点です。

繰り返しになりますが、シルク印刷は1色につき1枚の版板が必要です。インクが1色増えるごとに版板が1枚増えることになるので、印刷に使う色が増えれば増えるほどコストが多くなってしまいます。つまり、色を複数使用したカラフルなデザインをシルク印刷で再現する場合、色数の少ないデザインに比べて1枚あたりにかかる費用がどうしても高くなってしまうのです。

色数が多いデザインを印刷する場合、多色刷りに向いているインクジェット印刷などを検討することをおすすめします。

シルク印刷の活用例

最後に、シルク印刷が具体的にどのような活用方法をされているのかをまとめました。

シルク印刷は、紙や布だけでなく、ガラスや陶器、金属やプラスチックなどのさまざまな素材に対して使われています。紙であればノートの表紙やポスター、布であればTシャツやトートバッグ、ブランケットやクッションカバーなどに使われています。その他にも、ガラス製品であればグラス、金属であればタンブラー、陶器であればマグカップなどへの活用が挙げられます。

まとめ

シルク印刷の仕組みからメリット・デメリット、具体的なシルク印刷の活用例までをご紹介してきました。

大量生産におすすめで、インクの耐久性が高く、様々な素材に印刷を施せるのがシルク印刷の魅力ですが、同時にデメリットもあることを忘れてはいけません。シルク印刷の仕組み上、どうしても色ごとに版板が必要になり、ロット数や色数によってはコストが多くかかってしまいます。また、インクの耐久性は高いですが、乾かして定着させる時間が必要です。

メリットもデメリットも理解したうえで、作りたい製品や表現したいデザインに適していれば、シルク印刷を活用してさまざまなアイテムを作ってみましょう。