のぼりの種類や形はいろいろ

のぼりの種類はいろいろあります。例えば、生地、サイズ、形状、色、蛍光性、防炎処理など、さまざまな要素によって何種類にも分類されます。この記事では、のぼり旗のサイズや形、種類について、それぞれの特徴とあわせて紹介していきます。
目次
のぼり旗の基本は「長方形」
のぼり旗は一般的に縦長で長方形の旗になります。通常は四方がすべてL字状の直角で、左右どちらかの辺と上辺にチチと呼ばれるパーツがついています。これにポールを通して設置したものが、街中でよく利用されているのぼり旗です。チチが左についているものが左チチ、右についているものは右チチと呼ばれています。

サイズによるのぼり旗の種類
のぼり旗の多くは横600mm×縦1800mmで作られていますが、同じ長方形でも異なるサイズや比率のものもあります。
例えば、スリムサイズのぼり(横450mm×縦1,800mm)やショートサイズのぼり(横600mm×縦1,500mm)、スリムショートサイズのぼり(横450mm×縦1,500mm)は通常ののぼり旗よりも横幅や縦幅を少し縮めたサイズです。のぼり旗として十分なサイズがありながらもコンパクトなので、設置スペースが狭い場合やスタイリッシュに見せたい場合などに活用できます。

一方でビッグサイズのぼり(横700mm×縦2,100mm)やワイドサイズのぼり(横700mm×縦1,800mm)は通常よりも大きく、主に屋外の道路沿いやイベント会場など、より目立たせたい場合に使われています。特に大きなものではジャンボサイズのぼり(横900mm×縦2,700mm)などもあります。

また、ここまで紹介したサイズは基本的に屋外で使われることが多いですが、屋内向けに特化したのぼり旗も存在します。ハーフのぼり旗(横300×縦900mm)は縦横のサイズがレギュラーのぼりの半分で、屋内に設置しても大きすぎず通行の邪魔になりにくいことや圧迫感を減らしやすくなります。ミニのぼり旗(横100mm×縦280mmなど)はさらに小さく、卓上や売り場の棚、レジ付近などに設置できます。

形状によるのぼり旗の種類
のぼり旗には、一般的な長方形だけでなく特殊な形に加工したものも多数あります。ここでは形状による違いについて紹介します。
セイルのぼり(スウィングバナー)
上部が流線形になっている大きいサイズののぼり旗は、セイルのぼりやスウィングバナーなどと呼ばれています。小さいもので横680mm×縦2,600mm、大きいものだと横900mm×縦3,320mmにもなります。大きさと印象的な見た目によってよく目立ち、店頭などでの設置の他、自動車関係やスポーツ関係のイベントや展示会などでよく使用されています。

ストリームフラッグ
ストリームフラッグ(横900mm×縦2,000mm)とは、上部は丸く、下部に向けて斜めにカットされたのぼり旗です。斜めのカット部分は直線だけでなく、曲線や波型などもあります。特殊な形状なのでインパクトがあり、個性を出したい場合に活用できます。主にイベントやアミューズメント施設、商店街などで使用されています。

※当店ではストリームフラッグは販売しておりません。
Rのぼりや特殊カット(変形のぼり)
一般的な長方形ののぼり旗の一部をカットして、特殊な形に変えたのぼり旗も多数あります。代表的なものは「Rのぼり」で、のぼり旗下部の片方の角が曲線を描くようにカットされています。他にもギザギザにカットした「Vカットのぼり」「Aカットのぼり」などもあります。

※当店の商品への各種カット加工は対応しておりません。ただし、「Rのぼり」は既製品として一部取り扱っております。
生地や印刷方法によるのぼり旗の種類
一般的にのぼり旗は、テトロンポンジというポリエステル100%の生地に片面印刷を施したものがよく使用されています。テトロンポンジはフルカラー印刷が可能で裏抜けがよく、軽くて安価なのが特徴です。
また、ヒートカットや縫製などのほつれを防止する加工により3〜4ヶ月ほどの寿命になるので、季節や訴求内容にあわせて差し替えられることの多いのぼり旗に向いている生地と言えます。より耐久性をあげて1枚ののぼり旗を長く使いたい場合には、テトロンポンジよりも丈夫な生地であるトロピカルやテトロンツイルなども使用されます。他にも、防炎仕様のものや蛍光仕様の生地もあり、用途や設置場所に合わせて選ぶことができます。
テトロンポンジは裏抜けがよいことから、デザインは反転してしまいますが片面印刷でも両面からデザインを視認できます。裏面にもデザインを反転しないように印刷したい場合や他のデザインを印刷したい場合は、両面に印刷できる両面のぼりなども存在します。
※当店ではトロピカルやテトロンツイルののぼり旗は販売しておりません。またここで紹介している仕様や加工に対応していない商品もございます。
のぼり旗を選ぶ時の注意
のぼり旗を選ぶ際は、基本的には用途や設置場所に合わせて適した種類を選ぶのがおすすめです。ただし、施設や自治体によっては、使用して良いのぼり旗のサイズや生地、設置方法にルールが設けられていたり、条例の規定で制限や禁止をされていたりする場合があるので注意が必要です。
例えば、商店街のルールによって、自分のお店の前にのぼりを立てる際に申請書の提出が必要なケースなどがあります。場合によっては、面積・意匠・色彩・形状・寸法・材質及び構造・設置方法などの詳細が分かる図面の提出を求められることもあります。
よって、のぼり旗の種類を考える際には、まずは設置したい施設や自治体のルールをよく確認しておきましょう。また、形状や種類だけでなくデザインが景観を損ねていないかどうかも制限されているケースがあるため、事前にチェックしておきましょう。
※今回紹介しているのぼり旗は当店では取り扱いが無い場合や、オリジナル・既製品のどちらかにのみ対応している場合などがございます。予めご了承ください。