横断幕のロープや紐がほどけない結び方とは?結び方を4つ紹介!

横断幕を取り付ける際に自己流で結んでしまってほどけたり、強風で飛ばされたりした経験のある方がいるのではないでしょうか。
簡単に紐がほどけない結び方を知っていれば、横断幕が風や雨などにさらされても紐が簡単にほどけることは少なくなるでしょう。
本記事では、横断幕の知識としてハトメ加工の役割と紐の結び方について解説します。併せて、横断幕の適切な保存方法やお手入れ方法についても紹介しますので、参考にしてみてください。
目次
横断幕のロープや紐がほどけにくい結び方4選
横断幕を取り付ける際は、ハトメ部分に紐を通してポールや棒にしっかりと結ばなければなりません。シワを伸ばしながら、確実に固定する結び方を知っておくことが重要です。下記では「巻き結び」「ふた結び」「ふた回りふた結び」「もやい結び」の4種類について紹介します。
簡単にできる「巻き結び」
巻き結びは紐がほどけにくく、横断幕の取り付けが未経験の人でも簡単におこなえる結び方です。一時的な横断幕の設置やスポーツイベントでの応援など、すばやく横断幕を取り付けたい場合に適しています。
巻き結びは一度結んだらなかなかほどけない点がメリットで、長時間にわたって横断幕を使用できます。ただし、紐が濡れるとほどけやすくなるため、バスケットボールや卓球など室内スポーツの応援時に使われるケースが一般的です。
巻き結びの手順は下記のとおりです。
①紐をポールや棒に巻きつける

②交差するように、もう1回紐を巻きつける

③交差した下の部分から紐を通し、上からしっかりと引っ張る

長期使用におすすめの「ふた結び」
ふた結びは、より長時間の設置に適した結び方です。巻き結びと同様に比較的簡単に結ぶことができ、さらに結んだところがゆるみにくい特徴があります。風や雨などにさらされても頑丈な結び方であるため、屋外での使用に適しています。
ふた結びはシンプルながら強度が非常に高いため、大きな横断幕を取り付ける場合や雨風の強い場所で使用されます。また、アウトドアをする際にテントを張ったりボートをポールにとめたりする際にも活用できます。
ふた結びの手順は、下記のとおりです。
①ポールや棒に紐を巻きつける

②同じやり方で結び目の後ろに、もう1度紐を巻きつけて輪の中に通す


④引き出した紐をさらに強く引っ張り、結び目をきつく締める

強風などにも強い「ふた回りふた結び」
ふた回りふた結びは3種類のなかで最もほどけにくい結び方であり、強風や重い負荷にも耐えられます。高所での横断幕の取り付けや建設現場などで使われ、消防隊や救助隊が使用している結び方の一つです。
しかし、台風といった災害時には、ほどける可能性があるので、上記で紹介した、巻き結び、ふた結びと同様に設置する際には注意が必要です。
ふた回りふた結びの手順は、下記のとおりです。

②2回巻きつけた方の紐の端を片側の紐の後ろ側から入れ、できた輪の中に上から通す

③結び目の後ろにもう一度、同じ方法で紐を巻きつけて輪の中に通す

④引き出した紐を強く引っ張り、結び目をきつく締める

使い勝手のいい「もやい結び」
もやい結びはアウトドアでよく使われ、船を岸につなぐときに利用されていた結び方です。
早く結ぶことができ、強度も高く、万能な結び方のため「キングオブノット」とも呼ばれています。
①まず輪っかを作ります。

②輪っかにもう片方のロープの先端を下から上に通します。

③もう片方のロープに巻きます。

④巻きつけたロープをそのままもう一度下から輪っかに通し、両方のロープを引っ張り完成です。


横断幕以外で使えるほどけにくい結び方
横断幕以外にも段ボールをまとめるときやアウトドアでキャンプをするときなど、紐やロープを結ぶ機会は多くあります。強度の高い結び方でもほどくときは簡単なものもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
ほどくのが簡単な「かます結び」
かます結びは、新聞紙や雑誌、荷物などをまとめる際に活躍する結び方です。強度が高くほどくのが簡単なのが特徴です。
①新聞紙など荷物を何回かロープや紐で巻き、片側の先端(a)を輪っかにします。

②もう片側(b)のロープや紐を輪っかの上からロープ全体の下にくぐらせます。

③①で作った輪っかに下から(b)のロープや紐を通します。

④それぞれのロープや紐の端を引っ張り固く結んだら完成です。
※より強度を上げるために、結び目を荷物の角に持ってくるようにしましょう。

崩れにくい「キの字結び」
キの字結びは、段ボールをまとめるときにおすすめな結び方です。サイズがばらついていたとしてもまとめやすく、崩れにくいのが特徴です。カタカナのキの文字に似ていることからこの呼び名がつきました。
①段ボールの下から縦1/3にあたる部分を後ろからロープや紐を通して前で交差させます。

②①で交差させたロープや紐を上下に引っ張り、上に伸ばしたロープや紐は下から2/3にあたる部分で段ボールの下側にロープや紐を通し、前に持ってきたらさらに交差させます。

③段ボールを裏返し、上から出ているロープや紐を1本目の横紐の上から下にくぐらせます。

④2本目の横紐に対しても③同様上から下にくぐらせます。

⑤④で通したロープや紐と下側にあったロープや紐を角で結んで完成です。
※結び方はかます結びがおすすめです。

横断幕のハトメ加工について
横断幕のハトメ加工とは、横断幕の紐やロープを通すための穴を金具で補強する工程を指します。ハトメのおもな役割は、横断幕の生地を破れにくくし耐久性を保つことです。
ハトメに使用される素材は以下で紹介する4種類を参考にしてください。
真鍮
真鍮は金属製ハトメの中でも一般的な素材で、特徴としてゴールド色の外観が挙げられます。腐食に強くさびにくい点がメリットですが、ステンレスよりは強度が低めです。
アルミニウム
アルミニウム製のハトメはシルバー色をしており、比較的柔らかい素材です。その柔らかさから取り付けが容易です。ただし、強度が低いため、横断幕に負荷が大きくかかる場面での扱いには注意が必要です。
ステンレス
ステンレス製ハトメの利点は、そのさびにくさと高い強度、耐久性にあります。しかし、硬い素材であるため、取り付けが難しい場合があります。
プラスチック
プラスチックで作られたハトメはカラーバリエーションが豊富で、多くの色から選ぶことができます。取り付けは非常に簡単で、特別な工具が必要ありませんが、割れやすい傾向があります。
ハトメには、両面に金具を取り付けるタイプと片面のみに金具を取り付けるタイプの2種類があります。ハトメの素材によって色や強度、取り付け方法が異なるため、用途や設置場所に合わせて選ぶことが重要です。
まとめ
横断幕を設置する場合は、自然環境などの影響を受けることなく確実に紐を結ぶ必要があります。本記事では、未経験の方でも簡単に結べる方法について紹介しました。
ハトメ加工部分を活用したロープや紐の結び方は4種類あり、用途や設置場所に応じて選ぶことができます。いろいろな結び方を試していただき、ぜひ管理しやすい適した方法を見つけてください。
※今回紹介したロープや紐は当店では販売を行っていませんので、ご了承ください。