のぼりに入れる文字
人間の文字認識の能力はいまのところコンピュータソフト以上と言われています。
まず柔軟性が高いというのがコンピュータソフトには真似が出来ないというところ。
まず、人間は文字の最初と最後の文字さえ認識出来れば、いままでの経験や記憶から、予測変換して文字認識をすることが出来ます。
例えば、「昔ながらのオ○○○ス」というのぼりを立てたとします。
風ではためいているので、1度見ただけでは全てが読めません、しかし目線がのぼりにあるうちに「昔ながらのオムラ
○○」という状態に変わった場合には、読めない文字があるのにもかかわらず、のぼりに書かれている文字を予測し認識してしまえるのです。
これは、コンピュータソフトにはなかなか出来ないことです。
5文字の単語のうち4文字しか分かっていませんし、2回見ても10文字のうち5文字しか読めていません。にもかかわら
ず、のぼりに書かれている文字がなんであるかを人間は理解してしまうのです。
見えた順番が「昔ながらのオ○○○ス」から「昔ながらのオムラ○○」ですから2回必要だっただけで「昔ながらのオ
ムラ○○」から見えていた場合には2度見をする必要もないのです。
そして、この能力の凄いところは、「昔ながらのオラムイス」となっていたとしても認識してしまえるところなのです。
気が付いた人は注意深い人なのですが、「オムライス」と書かれていませんが脳内変換で「昔ながらのオムライス」と読んでしまっているのです。
「いや、気が付いた」という人は本当に注意深い人、この研究結果は2003年に英語の研究結果として発表されたもの です。英語では「hlleo erveynoe.」と書かれていても意味を理解して、不愉快にもならないという点で驚かれていました。
のぼりに入れる文字は分かりやすい内容にして、一読出来る文字数にしておくと認識される率が上がります。
お店の前に立てるのぼりは一人でも多くの人に理解出来る文字を使って、ストレートに伝えることが重要なのです。