オリジナルのぼりを考える際の留意点
のぼりのデザインはシンプルイズベストと言われています。
文字数は少なければ少ないほどよく、色数も少なければ少ないほどいいと言われています。
なぜでしょう。
それは、のぼりは常に風を受けて動いているからです。
文字で伝える場合には、判読性を高いものにしておく必要があります。
例えば、煙草をのぼりを立てることでたくさん売りたいと考えた場合、「Cigarettes」「Tobacco」「煙草」「たばこ」「タバコ」「シガレット」のどれが良いでしょう。
言うまでもなく「たばこ」か「タバコ」ということになりますが、理由は3つあります。
ひとつ目の理由は誰にでも読め意味が分かるからです。
二つ目の理由は文字数が少ないので大きな文字に出来るからです。
三つ目の理由は裏抜けをして鏡文字になっていても読めるからです。
この例の場合、のぼりを立てる理由は煙草を買ってもらうためのものです。
遠くから見ても目立てば、より多くの人の目に入ります。
これはとても大切なことで、2文字の煙草は文字数は少ないですが、画数が多く、遠くからでは判別が出来ない可能性が高くなります。
「たばこ」と「煙草」では判読性が全く違うのです。
「たばこ」は読み間違いがありませんが、「薬草」と「煙草」なら読み間違いもあり得ます。
のぼりは外に立て、のぼりに目をとめる人は50メートル離れているところから、「たばこ」という文字を読むかもし れないのです。走っている車から「煙草」の文字を見るのと、「たばこ」の文字を読むのとではアピール度が全く違うのです。
これは例ですが、のぼりのデザインはシンプルにする理由が分かって頂けたと思います。
アイデアを出し始めるとどんどんのぼりのデザインは複雑怪奇なものになっていきます。
1文字の大きさが30センチの高さがある場合、50メートルまでは視力1.0で読めると言われています。
「タバコ」は3文字ですから、50メートル先の人にも十分に読んでもらえるのです。